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和地 肇 WACHI Hajime 撮影:青山芳久

和地 肇 サッカー選手を断念、米留学。トレーナー国家資格に合格

1981年、神戸市中央区生まれ。幼稚園でサッカーを始めました。大阪の開明高校に入学後、心臓検診で異常がみられ、医師から部活動をしないように勧められました。自覚症状はなく「体力を落としたくない」という思いから、帰宅後には走っていました。サッカーを続けるつもりだったのに思いきりできなったこともあり、「トレーナーとしてサッカー選手をサポートしたい」と、早稲田大学人間科学部スポーツ科学科で学びました。

卒業後、さらにアスレチックトレーナーの見識を深めたいという思いが募りました。大学の恩師に進路の相談をしたところ、アスレチックトレーナーのアメリカ国家資格であるNATA-ATC取得を勧められて2004年、アメリカ東部ペンシルベニア州立カリフォルニア大学(California University of Pennsylvania)へ留学。最初は英語の聞き取りに苦労しましたが、授業を録音して自宅で聞き直すなど猛勉強、5年でNATA-ATCを取得しました。

スポーツを楽しむアメリカ文化

アメリカ生活で一番印象的だったのは、スポーツが人々の身近にあるということでした。テレビをつけるとどこかのチャンネルで1日中スポーツを観ることができますし、野球、バスケットボールに限らず種類もとても豊富です。また、日本ではフィットネスジムに通う年齢層は若い世代に限られますが、アメリカでは年配の方が筋力トレーニングをしているのも当たり前の光景でしたし、より幅広い世代がジムに通いスポーツを楽しんでいました。

授業でピラティスと出会う

アメリカ留学時代には体幹を鍛えるピラティスに出会いました。PHIピラティス創始者であるクリスティン・ロマーニ・ルビー(Christine Romani Ruby)が授業をしていて、興味があったので選択しました。ルビー教授は「どんなエクササイズの時にも、とにかく呼吸をするように」と言い、呼吸の大切さを実感したことが今も心に残っています。次第にのめり込み、指導者の資格に合格しました。ピラティスは呼吸を意識することで体幹の筋肉にスイッチが入ることで姿勢が正しくなり、肩こりや腰痛にも効果があることを実感しています。

プロスポーツチームのトレーナーに

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サンフレッチェ広島在籍時の佐藤寿人選手(右から2人目)、西川周作選手(左から2人目)らと
サッカーJリーグ・サンフレッチェ広島在籍時の佐藤寿人選手(右から2人目)、西川周作選手(左から2人目)らと
2015年リーグ優勝(水本裕貴選手と)
サンフレッチェ広島で2015年リーグ優勝(水本裕貴選手と)
2015年リーグ優勝(浅野拓磨選手と)
サンフレッチェ広島・浅野拓磨選手と(2015年優勝時)

帰国後は念願だったサッカー、バレーボール、バスケットボールのトップリーグチームに所属。トレーナーとしてプロアスリートの悩みに寄り添い、パフォーマンス向上に尽くしました。

チームはJリーグ・サンフレッチェ広島(2012〜15)、Vリーグ・パナソニックパンサーズ(2018〜2020、現・大阪ブルテオン)、Bリーグ・京都ハンナリーズ(2020〜2021)です。3つのチームでの役割は少しずつ異なりました。

サンフレッチェ広島では「アスレチックトレーナー」として、選手の日々のコンディションを整えるケアや故障者のリハビリを担当、競技への復帰をサポートしました。パナソニックパンサーズでは「パフォーマンスコーチ」として選手のパフォーマンスを向上させるトレーニングを指導しました。

京都ハンナリーズではサンフレッチェ時代と同様「アスレチックトレーナー」としてコンディショニング調整やリハビリを担当しました。コロナ禍だったため苦労しましたが、選手にも頼りにされていたと自負しています。

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バレーボールVリーグ・パナソニックパンサーズで2019年リーグ優勝
バレーボールVリーグ・パナソニックパンサーズで2019年リーグ優勝
バレーボールVリーグ・パナソニックパンサーズで2020年リーグ準優勝
パナソニックパンサーズで2020年、リーグ準優勝
試合前に清水邦広選手のテーピング
試合前に清水邦広選手のテーピング

健康のために身体を動かす習慣を広めたい

「プロだけでなく、健康のために身体を動かす習慣を広めたい」と考え、兵庫県明石市の整形外科が運営するジムに移籍しました。ジムではパーソナルトレーニングや、ピラティスなどのグループセッションを指導しました。プロ選手と一般の方では筋力や体力レベルには大きな違いがあります。しかし同じ人間であり、体の構造は同じです。プロ選手がするエクササイズでも一般の方の体力レベルに合わせて調整すれば、同じように指導できることを実感しました。

さらに業務を行う中で強く感じたのは、「身体を健康に保つには、トレーニングとボディケアの両方をバランスよく行うことで最適な効果を生み出せる」ということです。

「パフォーマンスアップを目指しているから」といってトレーニングばかりする方がいます。このような場合は当然疲労が取れません。さらに疲れた状態で身体を動かし続けると、ケガのリスクとなりパフォーマンスは低下する可能性もあります。

逆に「肩こりや腰痛が続くから」とマッサージに通い、施術後はスッキリするけれど、しばらくすると痛みや張りが戻る…という方もいます。このような場合、ケアだけではなくトレーニングをして弱い部分を強化すれば、痛みや張りが根本的に改善できると考えています。

このような思いを実現したいとパーソナルジム「BonChaud(ボンショウ)」を2024年10月、山陽電鉄西新町駅前に開設。「盆と正月が一緒に来たような幸せを共有する」との思いを込めて名付けました。

取得タイトル

サンフレッチェ広島

  • リーグ優勝2012、2013、2015
  • 天皇杯準優勝2013

パナソニックパンサーズ

  • リーグ優勝2017-18、2018-19 準優勝2019-20
  • 黒鷲旗優勝
  • 天皇杯準優勝2019       

取得資格

  • NATA-ATC (全米アスレティックトレーナー協会公認アスレティックトレーナー)
  • PES (Performance Enhancement Specialist)
  • CES (Corrective Exercise Specialist)

趣味:ランニング(マラソンベストタイム 3:11:42  2024年神戸マラソン)